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FIFAワールドカップ2026のピンクスパイクと、私たちが「教科書通りのコーポレートサイト」ではない理由

最終更新:2026.06.25

現在カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国で熱戦が繰り広げられているFIFAワールドカップ2026

テレビ画面を観ていて、私はある奇妙な違和感に襲われている。

ネイマールも、エムバペも、そして次世代を担う前線のストライカーたちも、ピッチを駆ける彼らの足元が一斉に「ピンク」なのだ。ナイキも、アディダスも、プーマも。メーカーの垣根を越えて、驚くほど同じ色が並んでいる。

理由は明快だ。

「緑のピッチで一番目立つ色は何か」「人間の動体視力が最も爆速で反応するカラーはどれか」を、各社が最先端のデータと科学で突き詰めた結果、同じ答えに行き着いた。いわゆる、トレンドとマーケティングの最適解。

でも、いちサッカーファンとして、私の胸の奥には少しだけ寂しさが残る。

かつて、漆黒のレザーに三本線だけが入ったアディダスを愛した職人がいた。
無駄な装飾を一切削ぎ落とし、ただピッチで最高の結果を出すためだけに革を研ぎ澄ます。
そのストイックな姿は、私たちのDNA(仕事訓)の根底に流れる、伝統的な「始末」の精神そのものだった。

しかし、現代のメーカーの「カラー」やプレイヤーの「独創性」は、
数値化された最適解の波に、綺麗に呑み込まれてしまった。

これと全く同じことが、今、私たちの生きるデジタル・IT業界の、それも企業の顔である「コーポレートサイト」でも起きている。

「一般的ないいね」という名の溺死

現代のコーポレートサイト制作の教科書を開けば、そこには「絶対的な正解」が書かれている。

  • 画面最上部には、使い慣れたヘッダーメニューを置くこと。
  • キービジュアル(KV)には、一瞬で事業内容が伝わる高解像度のアピール画像を置くこと。
  • スクロールを促すために、アニメーションはこう配置すること。

確かに、一見すると素晴らしい。ユーザー迷子にならないし、コンバージョン率(CVR)のデータも綺麗に出るだろう。

けれど、世の中の企業のサイトを見渡してみてほしい。
右を向いても左を向いても、同じようなヘッダー、同じようなキャッチコピー、同じような無料素材の画像。
まるで、あのピッチを埋め尽くしたピンクのスパイクのように、
みんな「最適解」という名の安全な水の中に溺れてしまっている。

私たちは、そんな「一般的ないいね」だけを求めて、このものづくりの世界を選んだわけじゃない。

データが弾き出した正解をなぞるだけなら、それこそAIにプロンプトを1行投げれば、スマートで、誰からも文句の出ないコーポレートサイトが一瞬で出来上がる。
だけど、そこに作り手の「独創性」や、その企業が持つ「狂気にも似たこだわり」は宿るのだろうか。

私たちが「教科書通りのコーポレートサイト」ではない理由

私たちの会社、J.B.Goode Inc.公式サイトを訪れた人は、きっと少し困惑する。

一見すると、最先端の技術や泥泥の現場体験が並ぶ、ただの「記事メディア(ブログサイト)」に見えるからだ。
一般的なコーポレートサイトにあるような、「会社概要」や「私たちの強み」といったキラキラしたメニューが、分かりやすい特等席にあるわけではない。

「コーポレートサイトのUXとして、これは正解なのか?」と、同業のマーケターから突っ込まれるかもしれない。
「本当にこれがいいかなんて、誰もわからない」が、私たちの正直な答えだ。

データ層の最適解から見れば、不親切極まりない、スマートじゃない設計。

しかし、ここにも私たちの「始末」の美学がある。飾り立てた言葉や中身のない営業文句を削ぎ落とし、自分たちが日々向き合っている「生のノウハウ」と「リアルなアウトプット」だけで実力を示す。それ以外の余計な装飾はいらない。

白状してしまえば、このコーポレートサイト自体が、私たちが仕掛けた「未完成のプロトタイプ(実験場)」なのだ。

いま、時代はSEO(検索エンジン最適化)から、AI検索が主流となるAIO(人工知能最適化)の時代へと急速にシフトしている。人間がググる前に、AIがWeb上の海から「本当に価値のある生の情報」だけをすくい上げ、ユーザーに届ける時代。そんな激変の真ん中で、「これからの時代に本当に求められるコーポレートサイトの最適解」なんて、誰も教科書を持っていない。

だから私たちは、このサイトを実験場にして、その答えを力技で見つけ出す果てしない旅に出ている。

誰も気づかなくていい、私たちの「意思」

なぜ、こんな天邪鬼な旅をするのか。
その「真の狙い」を、私たちは大々的に口にすることはない。

ただ、この画面をスクロールし、溢れんばかりの記事(ノウハウとポエム)を読み進めていくうちに、
「あ、この会社、何かがおかしいぞ」と気づく人がいる。

「綺麗な技術論を語っているけれど、やってることはめちゃくちゃ泥臭いな」
「スマートな大人になりきれない不器用な人間たちが、ものづくりへの執着だけで集まっているチームなんだな」

教科書通りの綺麗なトップページを1秒だけ見て去っていく1万人の「いいね」はいらない。

そうではなく、この剥き出しの実験場の奥に流れる私たちの熱量や、
AIO時代に立ち向かうカルチャーを、肌で理解してくれる人に会いたい。

「そうそう、これがやりたかったんだよ」と、画面の向こうで共感のニヤリを浮かべてくれる、まだ見ぬ仲間。
「こういう、型にハマらない本物の職人たちと仕事がしたい」と、私たちの背中に未来を預けてくれるクライアント。

私たちは、ピンクのスパイクを履いてピッチで目立つことよりも、
自分たちが信じた黒いレザースパイクをどこまでも泥臭く磨き上げ、
誰も真似できない一歩を踏み出す組織でありたい。

この不器用なメッセージの向こう側で、私たちのカルチャーに共鳴してくれるあなたと出会えることを、私たちは静かに、しかし強烈に、待っている

この剥き出しのプロトタイプを一緒に進化させ、
デジタル業界の次の最適解を泥臭くハックしてくれる仲間、
そして共に新しい価値を創り出すクライアントを探しています。

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