日々の受託開発やWeb制作において、「今月の着地見込みはいくらか」「どの案件が利益を圧迫しているか」といった全体像が、手元でさっと掴めないと感じることはありませんか?
私たちも、クライアントワークの中で同じような課題と常に向き合ってきました。受託と保守が混ざり、案件ごとに契約形態も業務もばらばら。気づけば月末にスプレッドシートと睨み合い、手作業で数字を集計する日々……。
今回は、そんな10〜30名規模の制作会社・開発会社の経営を根本から身軽にするために私たちが現在キャットフーディングしている案件管理・分析プラットフォーム「J.B.SCORE」についてお伝えします。
構想の原点
「設定地獄」からの脱却と、引き算の美学
J.B.SCOREの着想は、私たちが過去に導入しては挫折してきた、数々の業務ツールの反省から生まれました。
世の中には多機能で素晴らしい案件管理ツールが溢れています。しかし、導入しようとすると「項目を自社に合わせて作り込む」必要があり、気がつけば複雑なワークフローを設定する「設定地獄」に陥いることがあります。さらに、現場のメンバー全員にIDを配り、入力を徹底させる頃には、それは「全社導入の必要な重いシステム」へと変貌していました。
「10〜30名の規模感に合った、手軽に全体像が分かる道具があったら?」
これが最初のアイデアでした。私たちが目指したのは、機能を足すことではなく「持たないものを決める」ことによるシンプルさの追求です。
J.B.SCOREは、以下の機能をあえて「やらない」と決めています。
- 会計(複式簿記・税務):専門ツールが必要十分。ここは「freee」に完全に任せます。
- 勤怠・労務管理:残業集計や給与計算と地続きの、非常に重い領域です。これも持ちません。
- 工数(勤務時間)の入力機能:既にfreeeの勤務表で案件に紐づけて入力されている「算出された原価の数字」だけをAPIで裏側から受け取ります。
「いつかやれたら格好いい」機能も、今回はあえて持ちません。複雑は無駄であり、必要な時に必要なだけ機能すればよいのです。
3つのコア機能
「やらない」ことを決めたJ.B.SCOREがやることは、以下の3つです。
1. AIカンタン見積もり
メールや電話で来た「これ、いくらでできる?」という相談を、その場でさっと見積もりにします。クライアントからのメール文面を貼り付けると、AIが要件・希望納期・概算規模を下書きとして補助します。最後に人間が決めて見積もりを作れば、そのまま「見込み案件」としてシステムに登録。二重入力の無駄をなくし、見積もった瞬間から案件管理がスタートします。
2. 案件の軸タグ
制作会社の案件は、いくつかの軸で性質が決まります。J.B.SCOREは設定地獄を避けるため、以下の軸を最初から内蔵しています。
- 商流:直取引 / 間接取引
- 契約形態:請負 / 準委任 / 定額(保守・運用)
- 業務種別:デザイン / システム開発 / 保守 / サーバー利用料 など
1つの案件に「開発+保守+サーバー」など複数の業務種別がぶら下がる場合も、それぞれに金額と軸を持たせて管理できます。
3. グラフ分析(ダッシュボード)
登録された案件は、「見込み → 受注 → 請求」というシンプルなステージで進みます。このステージを先ほどの軸で自由に切り、自動でグラフ化します。
「どの契約形態が最も売上を生んでいるか」「直取引の構成比はどう変化しているか」「見込み案件は十分にあるか」——今までスプレッドシートでSUMIFS関数を使って手作業で集計していたものが、リアルタイムで、自動で可視化される。これがJ.B.SCOREの中心価値です。
システム構成
この引き算の思想を実現するため、システムの構成自体もシンプルにしています。中継サーバーや重厚な仕組みは持ちません。
- フロントエンド:圧倒的に速く、軽い画面を実現する
Next.js - バックエンド / DB:認証・データ・テナント分離をセキュアに行う
Supabase - AIの使いどころ:あくまで「見積文面の下書き補助」に限定。入力されたデータはモデルの学習には使わせない設定で安全に利用しています。
一緒に作りませんか?
これらを実現するためには、freeeなど外部システムとのシームレスなAPI連携基盤の構築や、商用SaaS化を見据えたマルチテナントデータのセキュアな設計など、チャレンジングな技術課題が数多く待っています。
キャットフーディングの環境で、スプレッドシート集計の属人性をなくし、数字に基づくスピーディな意思決定を可能にするプラットフォームを一緒に実装してみませんか?
モダンな開発環境で、AIを活用したプロダクト作りに興味がある方、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!
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堅苦しい面接ではなく、お互いのこだわりや「こんなツールが欲しかった」を語り合う時間にしたいと思っています。
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