結論:新規に導入するなら
grilling。grill-meは現在、内部でgrillingを呼び出すだけの薄いラッパー(スラッシュコマンド専用のエイリアス)になっている。
grillingとは
実装前のプランや設計に対して、AIが容赦なく質問を重ねていくスキルです。
設計ツリーの枝を一つずつ辿りながら、決めきれていない前提や依存関係を洗い出します。各質問にはAI側の推奨案も添えられるので、答えに迷う論点でも議論を前に進めやすいです。
なぜ grill-me と grilling の2つがあるのか
mattpocock/skills リポジトリの経緯を辿ると、
grill-meが先に公開された- その後
grillingが別スキルとして新規追加され、同じタイミングでgrill-me側の中身が書き換えられた - 現在の
grill-meの本体は実質Run a /grilling session.の一行だけで、ロジックはすべてgrilling側に統合されている
つまり「grill-me は grilling の旧バージョン」というより、「grill-me は今 grilling を呼ぶだけのエイリアス」という状態になっています。
現在の実質的な違いは3点
| 比較軸 | grill-me | grilling |
|---|---|---|
| 発動方法 | /grill-me の明示呼び出しのみ(disable-model-invocation: true) | Claudeが文脈から判断して自動発動も可能 |
| description の情報量 | 一文のみ、起動条件の記載なし | 「どんな場面で使うべきか」のトリガーヒントまで記載 |
| 本体ロジック | Run a /grilling session. の1行(grillingを呼ぶだけ) | 設計ツリーを辿る本体ロジックそのもの |
導入コマンドの --skill | grill-me | grilling |
補足として、grilling分離前の旧仕様(旧grill-me)では「質問は一問ずつ」とだけ書かれており、AIがこれを緩く解釈して複数の論点をまとめて投げてくることがありました。
現行のgrillingでは「一つずつ質問し、回答を待ってから次へ進む。一度に複数聞くのは相手を混乱させる」と、より強い書き方に改められています。
体感の違い
質問がまとめて飛んでくると、どれから答えるか自分で整理する負担が生じる。
grillingの一問一答形式では一つの論点に集中でき、回答してから次の質問が来るので対話のリズムが崩れにくい。
導入方法
npx skills add <https://github.com/mattpocock/skills> --skill grilling
GitHub:https://github.com/mattpocock/skills/blob/main/skills/productivity/grilling/SKILL.md
grill-me をすでに使っている場合でも、呼び出し先は同じ grilling なので実害はない。ただし自動発動の恩恵を受けたいなら grilling を直接導入するのがよい。
まとめ
grill-meが先行、grillingは後発の改良版として分離された- 現在の
grill-meはgrillingを呼ぶだけの薄いラッパー + スラッシュコマンド専用エイリアス - 実質的な違いは「発動方法」「descriptionの情報量」「本体ロジックの所在」の3点
- 新規導入は
grilling一択。grill-meユーザーもそのままで問題ない
正直、grillingの中身を見て「スキルってこんなに短い指示でもちゃんと機能するんだ〜」と地味に感動しました。
長々とルールを書き込まなくても、「一つずつ聞いて、答えを待ってから次へ」くらいのシンプルな一文で、ここまで挙動が変わるのは面白いですよね。